アメリカで初めて面接を英語で受ける予定ですか?

日本でも外資系の会社の面接を受ける場合、上司が外国人であれば面接は英語の可能性がありますね!

どんなことを英語で質問されるのか事前に知って、答え方を練習しておきたいですよね。

ネットで調べると膨大な数の質問や、回答例を見ることができますが、沢山ありすぎてどれを参考にして準備すれば良いのか分からない!

そこで!

私が採用してもらった面接の質問、その中でもメジャーなものにフォーカスして、回答例を皆さんとシェアしたいと思います。

面接では嘘をついてはいけませんが、同じ事実であっても「伝え方」を変えるだけで印象がだいぶ変わるものです。

それに、やっぱり相手がアメリカ人であった場合、アメリカ受けする自己アピールの仕方を知っていた方が得ですよね!

面接官に好印象を与えるちょっとしたテクニックも最後に書きますね!

《質問1》

「What do you know about our company?」

これは応募する職種には関係なく、会社側が必ずといって良いほど聞きたい質問だと思います。

会社について知っていることを答えてほしいということです。

この質問に上手く英語で答えるには、希望の会社をしっかりリサーチすることが必須です。

会社のホームページにいけば、必ずその会社について書いてある項目があります。

その会社が何年ビジネスをしているか、どんな会社なのか、どんな所に力をいれているのか、どんなサービスや商品があるのか等々、簡潔にまとめて伝えます。

ちなみに質問の仕方は個人差があるので「What do you know about us?」や「Do you know anything about our company?」と聞かれる事もあります。

その会社についてあまり良く知らないと、いくつも受けている会社の面接の1つなのかな?と疑問に思われてしまう可能性があります。

しっかりとリサーチをして、その会社が第1希望である!会社に興味がある!ということが伝わるように心がけましょう。

また事実はどうか分からなくても、例えばカスタマーサービスに力を入れている会社であれば「Your company is well-known for the great customer service.」御社は素晴らしいカスタマーサービスで有名です、なんてことも言えます。

《質問2》

「Tell me about yourself.」

君のことを教えてくれるかなということですが、どんなことをどこまで掘り下げて話せば良いのか悩みますよね。

趣味や特技を答える人もいるかもしれませんが、これは自己アピールのチャンスだと思うので、自分の学歴や職歴を、希望している職種と関連付けて話すことをおすすめします。

私の応募した職種はFine Jewelryの販売員です。ファインジュエリーは、ダイヤモンドやゴールド、例えば18k(18金)やプラチナと言われるような金属を使ったジュエリーの事です。

ダイヤモンドの婚約指輪や結婚指輪を買いに行くのは、まさにファインジュエリーのお店です。

私の学歴は全く関係がないので、以前ファインジュエリーのお店で働いていた経験を、今回の職と関連付けて話そうかどうしようか悩みました。

でも職歴に関しては他の質問で聞かれると思ったので、相手が私のことで興味があるであろう内容を簡潔にまとめることにしました。

私が一体なに人なのか、どこで生まれ育ったのか、どうしてアメリカに来たのか、どうやって英語を習得したのか、大学で学んだことでこの職種に活かせるもの、なぜファインジュエリーの販売員をはじめたのか等々。

大学での専攻がこの職と無関係でも、例えば大学でコミュニケーション力をつけたという事実があれば、販売員にその力は必須なので結びつけて話すことができます。

自分の簡単なバックグラウンドを知ってもらうこと、そして面接官がファインジュエリーの販売員として私を想像しやすいようなスキルやパーソナリティを知ってもらうような工夫をしました。

日本人であるという事実を伝えるのもおすすめです。日本人は真面目でハードワーカー、そして礼儀正しいというような素晴らしいイメージを持っている方が多いので、プラスに働く可能性が高いです。

履歴書に人種は書かないので、アジア人を見て何人なのか区別できないアメリカ人は多いです。

《質問3》

「Why do you want to work with us?」

なぜ我が社で働きたいのか?という事なのですが、答え方は色々あると思います。

自分が思う正直な理由を答えれば良いと思いますが、お給料やBenefitsの話は避けたほうが良いと思います。

例えば応募した会社がFamily-ownedで、家族で代々経営してきていて今は3代目がやっているという感じだったとします。

そしたら、そのfamily-owned会社の良いところをいくつか考え、それを自分が求めている会社像と結びつけ理由にして答えることもできます。

会社側は自分たちの強みや売りがあると思うので、やはり相手側に立って、面接官がどんなことを聞きたいのかと想像力を働かせ答えるのがおすすめです。

《質問4》

「What are your strengths?」

長所は何かという質問です。自分のことをポジティブにアピールできるチャンスです。色々ある長所から、いくつか厳選して答えましょう!

応募している職種に関連のある長所を答えるのが理想的かと思います。

例えば販売員職を希望していて「ポジティブ思考」を長所とするなら、それをその職種にどう活かせるのかを面接官がイメージしやすいように答えます。

ポジティブな人は明るく笑顔でフレンドリーなイメージがありますよね。だから「approachable(親しみやすい)」ですし、そのハッピーなエネルギーを販売員職にどう活かせるかを結びつけて答えることもできます。

《質問5》

「What are your weaknesses?」

短所は何かという質問です。ネガティブに考えて、自分がいつも悩まされている短所を答える必要はありません。面接官があなたを採用するにあたり心配になってしまいます。

この質問で面接官は、あなたが自分自身のことを客観的に分析できているか、というようなところを見たいのではないかと思います。

短所なんてない、完璧な人間だとアピールする必要はありません。

自分の短所を理解して、改善しようとしている姿勢が大切だと思います。短所をカバーする内容を、希望職とプラスに結びつくように答えましょう。

あとは、伝え方によっては長所にも聞こえる短所を答えるのもおすすめです。

私親切すぎるんですとか、そういう事を言っているわけではありません。自分の思う短所が、相手からすればそうは聞こえないときがありますよね!

例えば英語で「too detail-oriented」細部にこだわりすぎるパーソナリティは、伝え方によっては短所にも長所にも聞こえます。

あとは「完璧主義」これも似ています。面接官がイメージしやすいように、例を挙げたり、詳しく説明するのをお忘れなく!

《質問6》

「What do you like about this job?」

この仕事のどんなところが好きなのかを聞かれています。この質問では、希望職に対する自分のパッションを伝えられるチャンスだと感じます。

この仕事は自分の好きな分野なので楽しい、というような曖昧な返事ではなく、なぜ楽しいと感じるのか、どんなところにやりがいを感じるのか等々、相手に伝わるように話すことが大事だと思います。

仕事に対する意気込みや情熱を、思いっきり伝えてみて下さい。

《質問7》

「What is your future goal?」

これからの目標について聞かれています。「Where do you see yourself in five years?」なんて聞かれる場合もあります。

これもやはり理想としては、希望している職種と関連付けて答えたいところです。

会社側は長いスパンで会社に貢献してくれる人を求めています。

自分はこの会社に長く勤める、この会社で成長していくというようなことが間接的に伝わるような内容、例えば販売員職であれば「店長になること」を目標として挙げることができます。

店長になるために必要な実践的な経験やスキル、知識の向上に努めたいというような補足説明も忘れずに!

その他にもいくつか聞かれた質問を紹介します。販売員の面接を受ける人は必見です!

「What do you like to do for fun?」

好きなことを聞かれています。これを聞かれたとき、仕事に関係したことじゃなくても、好きなアクティビティーとかあれば教えてくださいという補足説明をしてくれました。

難しく考えることはないのですが、やっぱり第一印象は大事ですし、自分を知ってもらいたいですよね。

私は前の職場で働き始めたばかりの頃、「quiet(静か)」とか「shy(内気な、恥ずかしがり屋の)」と言われることが良くありました。人が持つ印象というのは、自分の本質とは違う場合があります。

もしかしたら面接官もそんな静かな印象を私に持っているのかもしれないと思い、スノーボードが好きなことや、ジョギングが好きでフルマラソンを走ったことがあるというアクティブな面の話をしました。案の定、面接官はとても驚いていました。

私の住むユタ州はウィンタースポーツで知られていて、引っ越してきたばかりだったのと、数年で州をまたがって引越しを繰り返していたので、ここには長く住みますというイメージを持ってもらえたら良いなという思いもありました。

みなさん好きなことは色々あると思うので、それを面接官が聞いて自分にどんな印象を持つか、そんなことを考えながら答えたらいいのではないかと思います。

「How well did you perform in last job?」

前職でのパフォーマンスがいかがなものだったかを聞かれています。経験のある販売員には良く聞かれる質問だと思います。

「How well」と聞かれているので、「Yes」か「No」で答える質問ではなく、どう良かったのかを具体的に答えます。

例えば、アメリカのファインジュエリーの販売員は歩合制の場合がほとんどで、毎月の個人売り上げ目標や、全店舗の販売員中の自分の順位なども詳しく分かります。

その目標をどの程度達成していたのか、どれくらい売り上げていたのかなど面接官に好印象を与えられるのであれば伝えても良いと思います。

嘘はつけないので、数字があまり良くなければ、こんな状況ではあったがこれだけの成果を残したというポジティブな経験を話しましょう。

「Are you comfortable selling expensive pieces?」

これは販売員職ならではの面接の質問ですが、高価な品物を売ることに抵抗はないかというもの。

販売員の中には、高価なジュエリーを扱うときにナーバスになる人もいるので確認したいんですね。

答えはもちろん「抵抗ないです」になるのですが、面接官を納得させるための説明を加えることをお忘れなく!

値段はただの数字なのでそれを意識することはないとか、今まで高価なものを扱うお店で働いていたから慣れているなど、色々言えます。

このタイプのYes Noクエスチョンを面接で聞かれることがあります。

面接官が期待している答えは明らかなのですが、それプラスなぜそうなのかということを伝えて、面接官を安心させましょう!

「What makes you a good salesperson?」

何があなたを優秀な販売員とするのかという質問です。あなたが優秀な販売員でいる理由を答えます。

他の販売員と自分を差別化できる具体的な例を考えます。

例えば販売員として経験の長い人は、自分は知識も経験も豊富だから、お客さんが商品を購入するにあたって聞きたい情報を確実に伝えられるので、信頼を得られやすいなんて言う事ができます。

優秀な販売員とはどういう人なのかをイメージして、その人が持つ素質と自分を照らし合わせて、答えを探してみましょう!

「Sell me this ring.」

面接官がつけている指輪を渡されて「これを私に売ってみてください」というもの。

え?と思うかもしれませんが、アメリカの販売員の面接ではよくあります。

この質問のようにシンプルに言われることもあれば、私はあなたのお客さんでこの指輪を気に入っているが、買うか買わないか迷っているなど、シチュエーションを細かく言われる場合もあります。

どうしてその指輪が素晴らしいのか、指輪の価値、見た目や付け心地など、自分が好きな理由やお客さんが買うべき理由を伝えます。

それと大切にしていることは、その指輪の付加価値を伝えることです。

ジュエリーの付加価値は色々あります。どちらのパターンで聞かれても、答え方は似てきます。

また販売員をしていると、「もう少し考えます」「やっぱり欲しくない」など、お客さんから「Rejection(拒絶、拒否)」されることが多々あります。

シチュエーションの続きで、それでもお客さんはなかなか決められず、やっぱり少し考えますと言われたらどうしますか?とさらに聞かれることもあります。

面接官は、「はい、そうですか」とお客さんの言葉を受け入れ諦めますなんて事は聞きたくないんですね。他にどんな解決策があるのかを提案して欲しいのです。

例えばその指輪と似たスタイルの他のものを紹介します、なんて答えることもできますし、決めかねている理由を聞き他の解決策を探す、なんてことも言えます。

お客さんによる拒否は実際の業務中もよくあるので、この質問にどう答えるかで、販売員としての素質のようなものが面接官には見えると思います。

面接官は、あなたが拒絶からどうアプローチを変えて行くかというようなところを知りたいのです。

これで第一印象はバッチリ!

Application Form(応募用紙)を書いて持って行く

会社によっては、履歴書をメールに添付して送るだけで応募が完了する場合があります。

この場合、面接に来てくださいと電話がきた際に、自分のメールアドレス宛にApplication form送ってくれ、面接のときに持って行くのが第1パターン。

もう1つは、面接に行ってその場でApplication formを記入するパターンです。

第1パターンではこのテクニックは使えませんが、もう1つの場合、会社によってはホームページから応募用紙がプリントアウトできる事があります。これをプリントアウトし記入して、面接日に持って行きます。

私の場合、履歴書を送ったその日の夕方に電話が来て、次の日の朝が面接でした。

あまり時間がなかったのですが、なんとか応募用紙を書き終え、面接官にApplication formを記入するように言われた際に、持って来たということを伝えました。

珍しいことなのか、「応募用紙を持っているんだね!じゃあ持ってきたものに記入して」と言われて、「もう記入済みです」と伝えると、ものすごく驚かれました。

そして周りの同僚に「応募用紙を記入して持ってきたよ!素晴らしい!」と興奮気味に言われました。笑

ノートとペンを膝に置いて用意しておく

面接では、会社について色々話してもらえますし、こちらから質問もできます。聞きもれがないように、ノートとペンを用意してメモを取りましょう。

私は膝に出しておくのを忘れたのですが、「何か質問はありますか?」と聞かれた際に、ノートを出して質問を確認したとき「ノートとペンを持ってきたの?素晴らしいね」と言われました。

日本の「当たり前」が、アメリカでは「素晴らしい」になることがあります。

好印象を期待してしたことではなかったのですが、結果良好という感じになりました。

面接でポジティブな印象が伝わるように気をつけてくださいね!

面接官はあなたをジャッジしようと質問をしている訳ではなく、あなたの事を知りたいと思っているんだ!と思えば、少し緊張も和らぎます。

目線の位置、ハンドジェスチャーなどにも気を遣って、短時間で最高の印象を面接官に与えられるようにしましょう。

出来る限り丁寧な英語を使うように心がけてくださいね。

あとは笑顔!キラキラした笑顔が最高の武器です。

それではGOOD LUCK!