アメリカで就職活動をするってどんな感じなのでしょうか?
その流れと、アメリカで就活する際によく使われる用語をまとめてみました!
「新卒採用はない」
日本語の新卒採用という言葉はアメリカにはなく、特別枠もありません。
アメリカでは新卒でも中途でも、就職活動の仕方は同じです。
もし大学在学中に何か就職活動らしいことを始めるのであれば、気になる会社にインターンシップを利用して自分をアピールする、コネを作るという事ができます。
「求人情報サイトを使う」
アメリカ就活の一つとして、インターネットで求人募集をしている会社を探す方法があります。
アメリカにはindeed.comやmonster.comやcareerbuilder.comのようなサイトがあり、希望の職種やロケーションなどをシンプルに入力するだけで、かなり多くの会社の求人情報が得られます。
これらのウェブサイトでは検索履歴を記憶してくれ、再度ページを開いたときに、過去の検索結果に更新があった場合トップ画面に表示されるようになっていて便利です。
「Resume(履歴書)」
多くの場合、応募の際Resumeの添付を求められるか、その会社の指定するオンラインフォームを記入するか、その両方かといったところです。
規模の大きい会社に応募すると、個人情報を細かく記入した後、Resumeを添付する代わりに、その会社が指定するフォームに職歴を記入しなければならない場合があります。
会社の住所と電話番号、Supervisor (スーパーバイザーの名前)、働き始めた日、辞めた日、辞めた理由なども細かく聞かれることもあります。
「Resumeはコンビニに売っていない」
履歴書ですが、アメリカでは自主作成です。
インターネットでサンプルを探して、会社に伝えたい情報を自分で選んで作成できます。
年齢も性別も書く必要はないですし、写真も必要ありません。1枚で簡潔に書く人もいれば、何枚も詳しく書く人もいます。
私は、名前、連絡先、自己アピール、学歴、職歴だけのシンプルな履歴書を作りました。
エントリーシートでまれに誕生日や性別、人種まで聞かれることはあります。
しかしアメリカでは従業員の採用や処遇にあたって、差別をしてはならないという法律があるので、人種も宗教も関係なく、みな平等に働ける機会が与えられます。そのはずです。
「Assignment」
これは会社からの課題という感じで、オンラインフォームを提出した後に課せられることがあります。
数学のテストであったり、パーソナリティをチェックするためのテストであったりします。
このパーソナリティのテストは、日本でも学校でやったことのある方も多いのではないでしょうか?
例えば「チームワークは大切である」という内容に強く賛成であれば5、そうでなければ1という具合に、1~5まで数字で答えるものです。
簡単に応募できる会社は、指定されたメールアドレスにResume(履歴書)を添付して送信するだけで終わります。そしてあとは連絡を待つのみ!
どのぐらいで応募した会社から連絡がくるのか、それは会社によってさまざまです。
応募した当日かもしれませんし、1週間かそれ以上かるかもしれません。
特に金曜日に応募した場合、週末はHuman Resources(人事課)がお休みなことが多いので、時間がかかるかもしれません。
私の場合は、興味のある会社をcareerbuilder.comで見つけオンラインで応募しました。
そして次の日に希望店舗のエリアマネージャーから電話をもらい、その次の日には面接をしてもらいました。
面接の日は、前日に送ってもらった会社指定のエントリーシートがメールで届かなかったので、面接の直前に書くことになりました。
多くの場合エントリーシートは、面接当日その場で渡され書くことが多いです。
エントリーシートには販売職だったので、簡単な数学のテストも含まれていました。
履歴書は当日所持を指定されたので面接日に持って行きました。
「Reference」
エントリーシートでよく聞かれる「Reference」、ここには自分を知る人物の名前と連絡先を書きます。
たいていの場合、家族や友達以外で自分を知る人物、過去のボスや同僚を挙げるのが一般的かと思います。
会社側は採用を決定する前に、Referenceに書かれている人に電話をする場合があります。
「Background Check 」
ReferenceはBackground Check(身元調査)に使用されます。どんな人物かを知るためといった感じでしょうか。
そのため仕事探しを始めた時点で、Referenceで使わせてもらいたいお友達には、名前を使っていいか確認して下さいね。
さてエリアマネージャーと面接の後、希望店舗の店長さんに面接をしてもらうため、10分くらい離れた私が希望した店舗へ向いました。
幸運に恵まれ即日採用をして頂き、次の週の月曜日には本社でオリエンテーションを受け、数日後には店舗で働き始めました。
この会社の面接では2人から個々に面接をしてもらいましたが、それが個別に4人のこともあります。
4人は実際に私が経験した最高人数です。個別ではなく、1度に4人の面接官と話す場合もあるので、会社によってさまざまです。
また、この会社では細かくBackground Checkはされませんでしたが、会社によっては採用する前に時間をかけてチェックをしてから、後日採用というケースもあります。
そのBackground Checkでチェックする項目も会社によって違います。
Resume(履歴書)に書いてある職歴や学歴、これを確認するために前に働いていた会社や卒業した大学に電話をすることもあります。
「Credit Score」
犯罪歴やcredit scoreを調べる会社もあり、面接の際credit scoreを調べるにあたっての承諾書のようなものにサインをしたこともあります。
クレジットカードを多様するアメリカでは、その使い方によって個人にスコアが与えられます。
高いスコアを持っていると、住宅ローンが組みやすかったりという利点があります。
何をチェックするのかによってもかかる時間は変わってくるので、面接で身元調査が終了したら連絡しますと言われたら、辛抱強く待ちましょう!
だいたい2日から1週間くらいだと思います。
ちなみにアメリカでは、日本の就職活動でイメージするようなスーツは、女性であればたいていの場合着なくて大丈夫です。
しかし希望する職種や会社によって変わるので気をつけて下さいね。
アメリカは州によって、そこに住む人の考え方やスタイルも変わります。
例えばハワイでは、アロハシャツが正装です。男性は面接の際にアロハシャツや、襟のついたシャツを着ます。
ハワイは暑いので、女性は胸元が大きく開いたものや、極端に短いスカートでなければ、露出もそんなに気にしなくて大丈夫です。
しかし例えば保守的な人の多い州にいる場合、夏場でも肌を露出しすぎるのはおすすめしません。
販売員のような職を希望で、その会社にとって適切な服装を知りたいのであれば、そこで働く人の服装を参考にしてみてくださいね。
「Now Hiring」
日本で言う「求人募集」という張り紙を、アメリカの会社でも出すことがあります。
街を歩いていると「Position Available」や「Now Hiring」の看板を見かけることがあるので、働いてみたいなぁと思うお店がその看板を出していたらチャンスです。
店員さんに「Application Form(応募用紙)」をもらっちゃいましょう。アメリカではよくある光景です。
その場で書いて提出してもいいですし、履歴書を持っていなければ、後日履歴書と一緒に持っていって提出しましょう。
その際には、必ずマネージャー(店長)がいるか確認して、いるようであればマネージャーに渡しましょう。
その人から面接を受けることになるので、第一印象に気をつけて下さいね。
もし、気になるお店に「Now Hiring」の看板がなかった場合、未来の希望にかけて履歴書だけを預けてきても良いと思います。
しかし、人員が足りなくなったら、もしかしたら連絡がくるかもしれないという感じなので、あまり期待せず次のチャンスを探しましょう。
今働いているお店にも、思っていた以上に多くの人が履歴書を渡しに来たり、応募フォームのコピーをもらいに来ます。
でもお店側はいつ人が必要になるか分からないので、その時に採用枠はなかったとしても「採用中ですよ」とほぼ毎回言うんです。
預かった履歴書をあたためておいて、人材が必要となった時に連絡することもあります。
それは本当にいつになるか分からないので、履歴書を預けて連絡がない場合は次に進んで下さいね。
「Sick Leave」
「Sick Leave」(シックリーヴ)は有給病気休暇という感じで、就業中に具合が悪くなったり、朝起きて調子が優れなければそのsick leaveを使えます。
通常の有給(バケーション)もあり、忙しい時期(Black out)を外せば恐縮することなく取れます。
これらは働く側の権利のようなもので、当たり前に主張できるというのがアメリカで働くにあたっては良いところです。
アメリカで働いてみたい人必見⇒「J1ビザでハワイに住む!働く!を叶える」
皆さまが良い機会に恵まれますように。
では、また!