よく耳にする「歩合制」、アメリカの販売員さんの大多数は、その歩合制で働いています。

それは個人の販売員さんの売り上げに対して、時間給以外に何パーセント分報酬をあげますよ~というシステムです。

アメリカではcommission(コミッション)なんて呼ばれています。

例えば会社側が、個人の売り上げに対して1%のcommissionをくれるとしたら、$1000売れば$10を報酬としてもらえるということです。

その割合は、会社によってさまざまですが、売れば売るだけお給料が上がります!

アメリカで販売員をするなら、歩合制を導入している会社で働きたいと思いますよね!

ただ、このシステムを導入している会社は、数字にとても厳しいんです。

毎月店舗売上、それに対する個人売り上げ目標が与えられ、私は個人的にかなりプレッシャーを感じます。

もちろん、このプレッシャーがモチベーションになる事もあります!

毎日パソコンのシステム上で、自分の現時点での売り上げ、また個人目標に何パーセント達しているか。

そしてそれらの数字が全店舗の販売員さんの中でどの順位か分かります。

頑張ろう!いや、もっと頑張らねば!という感じになるのです。

正直その数字があってもなくても、毎日一生懸命やるだけなので、できればプレッシャーは感じたくない、というのが切実な気持ちです。

でも、そのプレッシャーと上手く付き合うことで、思わぬ底力が発揮されることもあります!

なんでも受け取り方次第!前向きにやって行きます!

実はパフォーマンスが悪いと、会社によっては解雇されてしまうこともあります。

そのため、このシステムを導入している会社の販売員さんの入れ替わりはとても激しいです。

そのパフォーマンスも数字ベースでの評価なので、とにかく「売る」しかないのです。

数字で成果が表れると、評価されやすいという良い面もあります。

売上の数字次第で時間給の昇給も望めます。

会社によっては、個人目標達成ボーナス、店舗目標達成ボーナス、全店舗の販売員さんの中で上位者数名にボーナスなど、報酬を得るチャンスが沢山あるところもあります。

ボーナス欲しさでモチベーションが上がることもありますが、ほとんどの場合、個人目標の数字に責任感を感じ、そのプレッシャーでモチベーションが上がります。

ちなみに、アメリカでこんな経験はありませんか?

買うか買わないか決めかねてお店を出る時に、アメリカの販売員さんから自己紹介をされたり、名刺をもらったり、、、

これはその販売員さんが歩合制で働いているサインです。

買う決心をして同じお店に戻るときには、その販売員さんを探して購入してあげると、それはその販売員さんの売り上げになります。

あとは、接客する人とレジの担当が違う場合、お会計の際に誰かに接客されたか聞かれることがあります。

そこで名前を出してあげると、それがその販売員さんの売り上げになります。

お菓子屋さんやお土産屋さんのようなお店には歩合制はないかと思いますが、ジュエリーや時計、お家、車のような高級なものを扱うお店ではほぼそうかと思います。

あとはデパートの販売員さんでしょうか。

売るものが車やお家になると歩合が大きいので、時給はないということがほとんどのようです。

人情深いお客さんは、Are you working on commissin? (歩合制で働いているの?)と確認してくれて、翌日ご購入の際には私を探してくれるという事も起こります。

やはり一生懸命接客させてもらったお客さんが、自分を覚えて戻ってきてくれるのは嬉しいことです。

こういった日々のささやかな出来事でハッピーになります。

お客さんがハッピーになった時は、報酬など関係なく嬉しいです。

日本とアメリカ、国は関係なく、販売員としては1番の報酬であり、やりがいですかね!

では、明日もはりきってお仕事に行ってきまーす!